スワップポイントとは、取引通貨間における金利の調整額のことで、新興国など金利水準が高い国の通貨を買うと利益になる一方で、金利水準が低い国の通貨を買うと損失になります。 スワップポイントは、レートに基づき毎日算出され、日をまたいでポジションを保有することで発生します。
プラスとなる場合もあればマイナスとなる場合もあり
スワップレートの注意点:
- FX取引では取引が成立した2営業日後に決済が行われます。
- 株価指数とコモディティは、各営業日の終了時に決済されます。
- 土日は市場が休みとなりその分の決済は翌週に持ち越されるため、FXおよび株価指数取引、コモディティにおける3日分のスワップポイントは、水曜日から木曜日に移り変わるタイミングで付与されます。
スワップはポジションを決済せず翌営業日まで持ち越すことによって発生する
スワップはサーバー時間の午前0時に付与または徴収される
スワップはロングとショートの両方でマイナスとなる場合もある
スワップはポイントで算出され、口座通貨に自動換算される
各通貨ペアのスワップにおいては、1ロット(10万通貨単位) 当たりの値が表示される
水曜夜には、週末分を加味したトリプルスワップが付与または徴収される
キャリートレードとは?
スワップでの利益を狙うキャリートレードは、多くのトレーダーに人気のある手法です。 キャリートレードとは、円など金利の低い通貨を売り、新興国通貨など金利の高い通貨を買うことによって金利差による利益を得る手法です。
FX通貨ペアの取引では、ある通貨を買うと同時に別の通貨を売ることになります。 そのため、売った通貨に対しては低い金利を支払い、買った通貨に対しては高い金利を受け取るというキャリートレードが可能になります。
新興国など金利の高い通貨ペアを買えば、大きな恩恵を受けることができます。 しかし、過去30年以上にわたり世界の実質金利は低下傾向にあるため、キャリートレードによる収益の獲得は難しくなりつつあります。
FXのスワップレート計算方法
スワップレートは、InvestorHubFxRADINGのMetaTrader上で自動換算されるほか、以下の計算方法により算出することもできます。
スワップポイント • 取引サイズ (ロット) • 保有日数 = スワップ
例えば、 AUD (豪ドル) の口座保有者が、GBP/USDを5ロット取引するとします。 この時のロングのスワップが -2.19であるとし、さらにトリプルスワップが加わり全体で5日分のスワップが適用されるとします。 この状況を先ほどの式に当てはめると、「-2.19 × 5(ロット)× 5(日)」 となり、-54.75AUDのスワップが発生することになります。 この場合、スワップはマイナスとなっているため54.75AUDを支払うことになるのです。 また、スワップは口座通貨のレートにも影響されます。 もし上記の取引が米ドル口座で行われ、AUD/USDの為替レートが0.7623である場合、支払うスワップは約-41.74USD(-54.75 × 0.7623)となります。